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e - cal 「楽しみながら環境負荷を減らす」システム

「Environmental Calorie=E-Cal(イー・カロリー)」マーク
「Environmental Calorie=E-Cal(イー・カロリー)」マーク

知る 実行する 継続する

2025年には、すべての人々が環境へ配慮し、行動することが当たり前になっているだろう。しかし2008年の現在から年を経て、17年後いきなり人々が変わるのではない。地球の現状を知り、未来を見据えて、いま何ができるかということをすべての人々が考え、実行することが必要である。

私たちは、すべての人々が参加し、継続的に地球環境へ配慮した活動を行うため、仮想の非営利団体(以下、NPO) DIET-EARTH (以下、DE)と、新しい国際単位及びシステムである「Environmental Calorie=E-Cal(イー・カロリー)」を提案する。

E-Calと「楽しみながら環境負荷を減らす」システム

1. 国際単位 E-Cal 東京のエコプロダクツ展では、普段の人々の行動や活動によって新しいエネルギーや資源を産み出す技術や製品に注目。また、裂織やアルミ缶から屋根瓦への再生等、様々なリサイクル技術とその取り組みにも関心を持った。そして、サステナブルデザインとはエコデザインだけではなく、私たちの身近な生活で本当に良いものを知り、それを未来に伝え続けるデザインであると気づいた。

2.E-Calのシステム E-Calは特別なシステムではない。日常の中で、すべての人々が参加し楽しむことができるシステム・サービスである。 DEと企業と消費者は、製品やサービスを通じて情報を共有することができる。まずNPOであるDEは、E-Cal算出基準の公平性を保つ役割を担う。企業はその基準に基づき製品のカロリーを算出し、情報を貼示して発売する。そして消費者は、自分が手に取る製品がいかに環境に配慮されているかをE-Cal表示により知ることができ、より環境に優しい商品を選び購入することができる。購入された製品のカロリーはリアルタイムにDEのデータベースに記録され、消費者はそれを自由に活用することができる。

3.E-Calを楽しむ すべての人々は、国・地域・年齢などの条件に応じて「1日に排出してよい上限の目安」の基準がDEにより定められている。人々はいかに1日の摂取環境カロリーをダイエットしていくかを様々な方法で楽しむ。

E-Calは楽しむための端末やサービスを限定しない。携帯電話、パソコン、ゲーム機など、個人で持ち歩く端末に限らず、公共の場所に設置された端末や乗り物の中のサービスなど、それぞれ自分に合った方法で楽しむことができる。また、楽しみ方も限定されない。E-CalのシステムはDEや企業に限らず、使用者から新しい楽しみ方が発信されることを歓迎する。例えば、ダイエットできた分のカロリーをメリットのあるポイントとして自分や地球に還元できるシステム開発を行ったり、ゲームのようにカロリーの低さを競い合ったりする人もいるだろう。またある人は自分と地球のダイエット記録を、毎日こつこつ日記に記しているかもしれない。

E-Calシステム構成図
E-Calシステム構成図

具体的に、ある家族の事例で紹介する。いつものように母親がスーパーで買い物している。キャベツや人参、綿棒や食器など売られているものすべてにE-Cal が貼られている。カロリーの詳細情報はレジを通すと即座にDEのデータベースへ記録され、データベースを介して家族の持つ端末とシンクロする。この家族は家族単位で競うサービスを選んでいる。この場合摂取カロリーの上限の目安は、家族一人一人のカロリーを合計した数字となる。一日の摂取カロリーは子どもが持っているゲーム端末にも送られ、次の日子ども達は自分の家族のカロリーダイエット記録をバトルゲームのように友達と競い合う。負けてしまった子どもは母親に「もっとダイエットしているものを選んでよ!」と訴えるだろう。 こうした子どもから親への教育といった、新しいコミュニケーションの形もE-Calの重要なキーワードである。

家族ぐるみのゲームで楽しむE-Cal:様々な楽しみ方の一つ
家族ぐるみのゲームで楽しむE-Cal:様々な楽しみ方の一つ

楽しみながら日々行われるダイエットの情報は世界中で共有され、その日・その週・その月・その年のチャンピオンが登場する。今日のチャンピオンが、今年一年間のチャンピオンとは限らない。継続的に、楽しみながら環境負荷ダイエットを楽しむのがE-Calシステム・サービスである。

QRコード:製品貼示例の一つ
QRコード:製品貼示例の一つ

個人から地球全体へ広がる DEはものづくり名古屋に拠点を置き、E-Calを世界へ発信する。楽しみながら環境負荷を減らすことができる E-Calは個人の活動から国や世界中へ、やがては地球全体へと広がっていくシステムになり得ると考えている。

E-Calシステム:個人から地球へと波紋のように広がっていく
E-Calシステム:個人から地球へと波紋のように広がっていく

「日本人」や「台湾人」といった些細な違いは必要ない。私たちは地球人として協力し、継続的に取り組んでいくことが重要なのである。

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